伝説の舞台

ある人の話です

舞台を見に行きました。

しかし、5分経っても始まらない。

15分経っても始まらない。

「どうなってるの?」

開演になっても役者は誰もステージに上がりません。

会場がざわつき始めました。

「なにしてるんだっ!」

文句を言い始める人も出てきました。

この雰囲気やばいよ…。

後ろの席にいた人達は、こんな話をし始めました。

「前に、雑誌で、この劇団の主宰者のインタビュー読んだんだけど、ある女性に恨まれていたらしくて、時々金縛り?みたいなので、突然動けなくなるんだって。ひよっとして今、金縛りとかになって出てこれないんじゃない?」

「そんなわけないだろ…!」

心の中で思いました。

その時です。会場の照明がきえました。

会場が真っ暗に。

すると、隣の女性が、「キャー!!!」という大きな叫び声をあけだのです。

「キャーッ、チカン!!!」

「おい、俺じゃねえぞ」

しかし、後ろの人が「おまえか!?」と首をつかんできたのです。

「俺じゃねぇって!」

大変なことになりました。会場騒然。

実は、すでに舞台は始まっていたのです。

観客席に役者が最初から混じっていて、「チカン」と叫んだのも役者。

真っ先に騒ぎだした観客も役者。

なんで始まらないのか、隣の人に勝手な噂を流していた観客も実は役者。

現実と舞台が混じり合う。

なにが演技でなにが現実なのか、まったくわからない世界へ誘い込む。

これが伝説になった寺山修司の舞台「観客席」だそうです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

その発想にしびれますね。

あなたの日常にも、時には演技を混ぜてみましょう!毎日がグッと楽しくなってきます♪

« あなたを選ばないといけない理由