伝説の舞台
ある人の話です
舞台を見に行きました。
しかし、5分経っても始まらない。
15分経っても始まらない。
「どうなってるの?」
開演になっても役者は誰もステージに上がりません。
会場がざわつき始めました。
「なにしてるんだっ!」
文句を言い始める人も出てきました。
この雰囲気やばいよ…。
後ろの席にいた人達は、こんな話をし始めました。
「前に、雑誌で、この劇団の主宰者のインタビュー読んだんだけど、ある女性に恨まれていたらしくて、時々金縛り?みたいなので、突然動けなくなるんだって。ひよっとして今、金縛りとかになって出てこれないんじゃない?」
「そんなわけないだろ…!」
心の中で思いました。
その時です。会場の照明がきえました。
会場が真っ暗に。
すると、隣の女性が、「キャー!!!」という大きな叫び声をあけだのです。
「キャーッ、チカン!!!」
「おい、俺じゃねえぞ」
しかし、後ろの人が「おまえか!?」と首をつかんできたのです。
「俺じゃねぇって!」
大変なことになりました。会場騒然。
実は、すでに舞台は始まっていたのです。
観客席に役者が最初から混じっていて、「チカン」と叫んだのも役者。
真っ先に騒ぎだした観客も役者。
なんで始まらないのか、隣の人に勝手な噂を流していた観客も実は役者。
現実と舞台が混じり合う。
なにが演技でなにが現実なのか、まったくわからない世界へ誘い込む。
これが伝説になった寺山修司の舞台「観客席」だそうです。
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その発想にしびれますね。
あなたの日常にも、時には演技を混ぜてみましょう!毎日がグッと楽しくなってきます♪

